先月20日、関東からのお客様をお迎えし
イノシシのタンが美味しかったという話で盛り上がり、
楽しい時間を過ごしたことを思いだし、
先日捕れた、イノシシのタンを「仮眠熟成」し、
いただいてみることにしました。
出会った日の勢いのある感じとは違い、
「仮眠熟成」を施し終えたタンは、
ほどよい弾力の肉質で、シッポリおさまっていました。
生々しい感じではなく、精肉の姿です。
そして牛タンと同じく、外側をトリミングし芯部を取り出すわけですが
トリミング工程は、水っぽくなることを想定し、
半冷凍精肉(作業しやすい)を避けまして、
今回はフレッシュのまま精肉にすることにしました。
20センチ程度しかないイノシシのタン・・・牛のようにはいきません。
さすがの私も、恥ずかしながらモタモタしてしまいました(笑)
日頃、タンの部分を食べる機会が少ない私は、
タンのトリミングはヘタッピのようです。細かくて結構難しい・・
トリミングを終えたイノシシのタンは、牛肉・豚肉同様、芯の部分にしっかりサシが入っています。
一頭からわずか150g程度(トリミング前)・・超希少部位ですね。
こんな希少部位は、ぜひとも調理のプロにお任せしたいというのが本音でした(笑)
食感や見た目は豚肉種ですが、
独特の弾力と香り、深い甘味はイノシシ独特のものだと思います。
私は、天然塩のみで焼いていただきました。
1月20日の午後からは、郡上八幡で開催された「猪祭り」に伺ってきました。
各県(主に中国地方~九州地方)の処理施設が「モモ肉」を持ちより品評するという
催しでした。このイベントは、友好施設さんの応援に一般参加として出掛けてきました。
全国のイノシシを食べれる機会など滅多に無いと思い、
同じ処理施設として、解体師という視点で勉強させていただきたいと期待を込めての参加です。
友好施設の代表はじめ、一般の皆様は意見を交換しあったりして皆さんとても楽しそうでした。
お誘いくださった友好施設一同の皆さんと主催者の方には、心より感謝申し上げます(*^^*)