乾燥した風が肌を刺すようになり、最近、めっきり寒くなって参りました。
森林では、冷え込むたびに動物たちが大移動をしています。
連日の移動に伴い、搬入の数も変化します。
今日は、お麩企業の専属栄養士である先生のお誘いを受け、
岐阜市で開催された「食育の会」に参加させていただきました。
岐阜の産物やお麩を使った料理で、食と健康について考える会です。
メンバーを率いる先生は、トンボメガネがお洒落で、
内面の美しさ滲み出る素敵な先生です。
会場には、岐阜を代表する豚肉「けんとん」を飼育する「森岡養豚」の社長さんと
ぎふの代表的なお米「はつしも」を扱われる「JAぎふ」さんがゲストとして招かれ
食材についてお話をしてくださいました。
はつしも種は、清流ジビエのメンバーも皆食しており、自家精米として稲作しています。
単一米ですので、手前みそですがとても美味しいお米です。
滋賀県の「天女の舞羽二重もち」を少量入れて、もっちりと仕上げています。
(Sさんへ・・本年も香り高いお米をありがとうございます)
特に「森岡養豚場」さんのお話では、同じ豚種に通じるお話だと思い、
飼育で気を使われる場所などを、なるべく聞きもれの無いようチェックしました。
養豚と自然では、環境は大きく違うものの「肉質」を作る上での基本条件は同じだと思っています。
そして代表は、豚にストレスのない環境を与えれるよう努めているとおっしゃっていました。
まさにその通り。ストレスの少ないものは精肉時のナイフに、その上質さが伝わってきます。
調理のメイン料理には森岡養豚さんが提供くださった「けんとん」をグリルしたもの。
仕上がりがとても柔らかく、脂に甘味がある上質といわれる精肉は、猪も豚も一緒なのですね。
シンプルな味付けに、トマトを使った酸味のあるソース・・調理の温度管理もバツグンだと感じました。
その他、豆乳で作るチーズや、お麩を使ったお菓子など盛り沢山の調理を楽しむことができました。
栄養士馬場先生のお話には、食がカラダを作るという観点から添加物の危険、素材を感じる大切さ、健康維持に欠かせない栄養源を参加された皆様に解りやすく伝えて下さいました。
先生はこれを18年続けていらっしゃるそうです。。すばらしい活動だと思いました。
そして調理では、レシピにとらわれず自分で感じて下さいと仰います。
このような感性をお持ちの方と知り合えることに喜びを感じます。
今後、岐阜県にも食材本来の持つ味を判断できる方が増えることを心より願っています。
「食育の会」・・ホンモノの食材を見極める皆様で構成されています。