清流ジビエ_ロゴ

研修会で学んだこと

先日、8月4日・5日の2日間にわたり、

岐阜県教育委員会が主催する、教諭の皆様に向けた研修会が開かれました。

参加者は、岐阜県下の農業高校を支える先生方、約25名の皆さまです。

第1日目の見学施設として「清流ジビエ」の施設を見学いただくことになりました。

 

講師の先生を含めた30名を超す施設内は、冷房がキャパオーバーをおこし先生方の額には汗が・・・

お迎えしたときには、普段見ない風景に近所の方が驚いていました。

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私は、狩猟搬入から加工に至る経路を説明いたしました。

情報が定まっていないジビエの業界では、理屈ばかりが先行していることもあり、

経験から見出だした方法や、お金をかけずにできる工夫、機器だけに頼らない製造過程などをお話いたしました。先生方からは様々な質問も頂きました。

施設見学を終え、地域の町民センターに移動し食事休憩を挟んで「利活用精肉」を教諭の皆様に召し上がっていただくことに致しました。

先月捕獲した、イノシシと鹿の調理品です。いわゆる「利活用精肉」です。

気温35℃を超える猛暑のなか、食肉にするために仕上げた精肉にどんな評価が下るのでしょうか・・・?

 

私は、自社のアナログ施設が生み出す精肉に、厳しい評価をいただけるようアンケートをご用意致しました。(制作及び、協力くださった先生方、ありがとうございます。)

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「利活用精肉」試食メニューは、次の通りです。

①農作物被害捕獲鳥獣(鹿)のローストをビネガープチトマトと共にカナッペ風

②農作物被害捕獲鳥獣(イノシシ)と野菜規格外(地域)の塩鍋

食べるなり、E農業高校の先生は「これ、わさびがいいよ!」とアドバイスを下さいました。処理施設にもお詳しい方のようでした。

鹿のカナッペはもちろん、味噌汁椀で100杯を超す「利活用精肉塩鍋」は全て完食という結果になりました。

その後、私は再度場所をお借りしディスカッションにて、食肉に特化した狩猟肉として皆様に説明差し上げました。

日頃より教わることばかりで御座いますので、うまく話せない状況にも先生方は真剣にお聞きくださいました。

先生方へ、心よりご清聴ありがとうございました。

2日目は、会場は県内高校理科室、岐阜県出身の「銀のさら」の代表江見明さんが講師を務められました。

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皆さんもご存じかと思われますが、宅配お寿司で今や上場企業になられた方です。

「食で人を育てる」ということで、テクニカルスキルとヒューマンスキルについて話して下さいました。一語一句逃したくない貴重な時間が漂いました。

本来なら、教諭の皆様に向けお話しくださっているのに、

私はなんてラッキーなんだろう・・!!!なぜなら、本が話しているのと同じなんですから。

今の私に必要な話をお聞きできたことに、私は心から御縁を頂けた皆様への感謝と運の強さを感じました。

私は、江見さんの講義から「惜しげもない」気持ちが見えました。ホンモノヒューマン。

たくさんの鎧を被ることは何もない、シンプルな人です。

農業高校教諭の先生方には、

①農作物被害の認識について②加工施設の必要性について③野生鳥獣処理施設参考④学校での取り扱いについて⑤食肉の可能性⑥野生鳥獣のイメージ⑦鳥獣肉のイメージ   をお聞きいたしました。

全ての先生が見解を記入下さいました。

農業高校教諭の皆様に頂いた真実のアンケートは私の宝物です。

岐阜県教育委員会ならびに衛生管理講師の先生方、農業高校教諭の皆様に改めて御礼申し上げます。

今後の教育の一端に、何かお役に立てることがあればと心より願っております。