10月に入り、いよいよ狩猟に適した山間になって参りました。清流ジビエの10月は、イベント月でもありますが、岐阜の森林には木の実が溢れ、これからのイノシシは冬の寒さに向け一斉に体内に栄養を貯蔵し始めます。
イノシシにおいては、約3ヶ月の期間をかけ木の実の栄養を全身に蓄え「質」に変化させてゆきます。私は暴飲食して3日ほどで栄養を蓄えます(笑)、・・が、天然食物からの栄養は、じっくり確実に吸収され上質な脂と赤身に変化してゆきます。
今年のドングリのできはよく、捕獲を楽しみにしている狩猟者は沢山おられることと思います。特に栗はイノシシの大好物。毬栗が落ちた翌日には食べられてしまうほどです。
写真左:利平栗 写真右:天然山グリ (大きさこんなに違います!)
先日、ある料理人の方よりお電話を頂戴しました。初めてお会いした際「この人、きっとジビエを使える人だ・・」と確信していました。
ジビエ調理について深く考えておられました。私も真剣に御答えしました。こういった料理人さんとの御話は、私にはとても有意義な時間です。
清流ジビエに問い合わせいただける料理人の方は、素材を大切にされる方が多くございます。そんな料理人の方に知り合えることを嬉しく思います。
私は数日後、ジビエを使いこなすであろうと感じた方のお店に、コッソリ伺って参りました。そして、おまかせ料理でお願いし数々の料理を堪能させて頂きました。(店名は非公開)
「幸せを感じる料理」を提供する料理店。久しぶりにお会いしたように思います。私の予感は的中でした。
そして、そのお店の方が何を求めておられるのか感じることができました。