私どもは23日までの関ヶ原のイベントを無事終了し、
10月24日には、平成30年に完成予定とする、まだ見ぬ新名神高速道路をのうえにいました。
写真は、建設中の高速道路側道脇の山林です。
高速道路での鳥獣衝突事故は、皆様もご存じの通り二次の事故を起こす危険が極めて高いことから、
今後の高速道路に、なにか他にできることはないかと考える、一層の安全を強く願った中日本高速道路さんの取り組みには、
いつもながら、一目置いてしまいます。
現在の鳥獣による衝突事故ポイントや、出没ポイントの確認を走行目視し、
新名神開通に向けた獣害対策網の盲点、対策に有効的な方法についての
現地確認と可能性、意見の交換をしながら、
気になる数ヵ所を訪問し今後の対策について猟師の観点からお話しさせて頂きました。
獣害に悩まれる箇所には、獣の生活痕が証拠としてシッカリ残っていました。
すぐ横の森林は、保護区でもあり、けものみちがあちこちに見られます。
このままでは、新東名が開通した際の衝突事故が何より心配だ・・と頭を抱えました。
捕獲?・・ここは、なんといっても標高約50mはあります。点検階段を登るのに息が切れるほどです。
対策としては、新しい意見、防御柵案の他、やはり地元猟師さんとの繋がりも必要とされていました。
この場所・・隣接する「保護区」には沢山の獣が生息しています。
その他、私どもが知り得なかった対策を拝見し学ぶこともできました。
この、赤いのれんのような物は汲み上げホースのような筒型の中は、なんと!!唐辛子などを入れた「猪旦停止®」という商品。
カプサイシンが、動物を刺激し近寄らせない仕組み?のようです。頼もしい!
・・がしかし、効果が弱まったのか、私には少し刺激が足りませんでした。
その近くには、有刺鉄線を潜った猪の足跡がありました。
対策メンバーの皆様は、私たちの想像をはるかに超え、
事故につながる可能性のある些細な破損や危険予測に神経を研ぎ澄まされています。
これが、「世界に誇る、美しい日本の高速道路」の歴史なのですね。感動すら覚えます。
本社の皆様、エリア本所長様はじめ対策メンバーの皆様、現役猟師として私どもが携われたことを光栄に思います。そして深く感謝申し上げます。
今後も高速道路の保全をよろしくおねがいいたします。